運命の黒い糸
少し走らせた一樹は
『どこに行きたい?』
と聞いてきた。


『どこでもいぃよ』

『言うと思った』

『言うと思ったなら聞かないでよねぇ』

『おめぇの行きたいとこに連れて行きたいから聞いたんだろ』

『ごめん…』


ぁと少しで憂欝なクリスマスが来る…アタシの中には複雑な感情がグルグル回っていて、一樹に優しく接する余裕なんてなかった。
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