君じゃないとダメなんだ


“1年1組島田さん
至急職員室まで来てください”

茜に呼び出しがかかった。

「は?呼び出しとか
今までなかったんですけど。」


朝から

わたしの傍にいてくれてる茜。

茜にまで迷惑がこうむってる。



これが何かゆかりが
仕掛けてるなら
その通りにして

茜にまで向けられる
悪口をやめさせたい。



「茜、行っておいで?」


わたしは茜の肩をポンと叩く。


「はぁ?
そんなのアイツらの
思うつぼじゃん。

茜が祥子守るっつったっしょ?」

茜の気持ちは嬉しい…。

でも………


「ありがとう。
気持ちはマジ嬉しいよ。

でも

茜にばっか頼っちゃ
ダメじゃん?
わたしは何されようと
悠が…好きって伝えなきゃ」


茜はわたしを見て
ハァーっとため息をついた。


「わかった。
じゃあ、1人になるフリをしてな。
いざってときは
アイツらをグーで殴るから」


茜………。

マジで茜が親友で良かった。


「了解!茜、ありがと。」

茜は“ばーか”と言って
背中を押してくれた。



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