君じゃないとダメなんだ
「さっさと
別れてくれたらいいのに」
そう言って
わたしを睨むゆかり。
「あたしのが好きだよ…。
悠をとらないでよ!!」
半泣きで
わたしの服をつかむゆかり。
……何ソレ?
わたしが
本当に盗ったみたいじゃん…。
「てか他に男つくれよ!
お前は満たされてきてんじゃん!
愛されたことない奴の
気持ちわかんのかよ!」
そう言ってゆかりは
わたしの体を突飛ばした。
わたしは
すのこに足がつまづいて
こけてしまった。
「いったぁ…」
愛されたこと…???
愛なんてわかんなかった。
すぐに他に女作られた。
誰の1番になれなかった。
そう思ったけど
唇を噛み締めて
グッとこられた。