君じゃないとダメなんだ
満たされたって何を?
わたしは
愛なんてわからなかった。
好きもわからなかった。
寂しさを埋めるために
付き合うなんて
イケないことくらいわかるよ。
言い返すことは簡単。
でも………
気が済むまでやればいい。
それで悠を諦めてくれたらいい。
だから、手は出さない…。
「何とか言えよ!」
ゆかりが右手を上げた。
ヤバいっ……
殴られる………。
とっさに目をつぶる。
―――パシッ
????????
え?殴られてない??
そぉっと目を開けた。