君じゃないとダメなんだ


息を切らせながら
わたしの目の前に立つ姿を見る。


わたしは自分の目を疑った。

「ハァッ……
お前っ…

祥子に何してんねん。」


悠!!!
何でっ?!?!


ゆかりの顔色は
どんどん青ざめていく。

「なっ何でサクが…!

ぶっ、部活は?!」


野球部のユニフォーム姿の悠。


誰かに言われて来たの…?


…………あっ!!



多分………茜だな。


ゆかりの腕を離して
しゃがんでわたしの背中をさする悠。



「…祥子がなんかお前にしたん?」


いつもとは違うすごい低い声。


「…………。」


黙りこむゆかりや
ゆかりの友達。



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