君じゃないとダメなんだ


「俺がただ好きなってん。
祥子もめっちゃ辛い想い
してきてんねん…。
わかれへんやろけど」


ゆかりを
言い聞かすように言う悠。


悠っ……。

涙が出ちゃいそう。

何でだかもわかんない。

悠…好きだよっ…。


「…はぁーぁ。

結局サクは
祥子じゃないと
ダメなんだね。」


開き直るように

ゆかりは言った。


?????

ゆかり???

「もういいや。
言ったらスッキリしたわ」

ゆっゆかり???

どうかしちゃった????

「祥子が羨ましいよ。」

わたしの睨み付けるゆかり。


「ごめん、ゆかり…。」

とっさに出てしまった
わたしのごめん。


「もぉー!ムカつく!!
サク、後悔しても知らないからね!!」


そう言って

ゆかり達は立ち去ろうとした。


ゆかりはくるっと振り向いて

“泣いてる子だって
居てんだから
アンタら絶対に
別れるんじゃないからね!?”


怒ってるのだか
応援してくれてるのか
わかんないまま去っていった。





♪〜♪〜♪


わたしの携帯が鳴った。



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