君じゃないとダメなんだ
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受信メール1件
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件名:良かった!
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嵐が去ってくれて
マジ良かった(^o^)!
お邪魔になるから
先帰っとくから、
ごゆっくり∩^ω^∩
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………茜。
……空気が読める奴だな。
パチンと携帯を閉じて
悠を見る。
……………。
目が合った。
ホントに迷惑かけちゃったし
謝らなきゃ…。
「ゆっ「ごめんっ…。」」
声が重なった。
悠はわたしを強く抱き締めた。
「なっ…何で悠が謝るの?
ごめんはわたしだよ!」
悠の腕の中でジタバタするわたし。
「俺が最初から守れんかったから
祥子は傷ついたやん…。
俺が悪い。」
「ちがっ…
こうやって助けてもらったし
悠に部活の時間まで
削らせちゃったし…
ホントごめん。」
腕時計を見ると
もう5時前。
部活はあと1時間くらいで
終わってしまう。
「悠!大会近いし
早く練習いかないと!!
わたしはもう大丈…」
最後まで言えないで
わたしの唇は
悠の唇に塞がれた。