君じゃないとダメなんだ


そっと離され

悠は

わたしを見つめたまま

「祥子、俺も好きや。
好きやから心配なんねん。
頼ってほしいんや…。
それだけはわかっといてな?」


わたしの頭をポンポンと撫でる悠。


「1人で帰れるか?」

「大丈夫だよ!!」

ピースサインで答える。


「…またメールするな。

じゃ、行ってくるわ!」


こうやってメリハリ
がある悠も好き…。


くしゃっと笑って走り出す。


「頑張ってね!!」


わたしも立ち上がり

パワーを送る。





悠…好き。


君の瞳に吸い込まれそうだよ。


このまま平凡に過ごしたいなぁ。


悠…はモテる。


でも、絶対乗り越えれるよ。


わたしは

悠となら大丈夫な気がする。



どんな壁も
乗り越えていけると思うんだ。








本気でそう思ったよ。



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