君じゃないとダメなんだ

「あーーーっ!」

突然大きな声を出す茜。

「アキラじゃん!」

男が茜に手をふる。

「髪型違うからマジ
わかんなかった!!

アンタ
…この高校だったわけ?

え…てか祥子
知ってたわけ?」


俺を押し退けて
茜は祥子に聞く。


空気読めや…。


「…知ってるわけないじゃん。
ウソつかれてたんだから…

顔も見たくないの。
サヨナラ」

そう言って

祥子は走り出した。

「祥子!?」

俺はびっくりして
追いかけようとした。

「あーぁ。
完璧に嫌われちゃってるわ」

そう呟いたアキラ。

「アンタが
あんな事したからでしょ!?」


…あんな事???

そう言って茜も走り出した。

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