君じゃないとダメなんだ
インターホンを
鳴らすのは
…苦手。
誰が出るかわかんないし。
だからいつも電話をかける。
プルルルル プルルルル …ガチャ
「茜!着いた…「祥子早いじゃん!!早く上がって!!」」
プッ…ツーツーツー……
「うざっ…」
ちょっとイラつきながら
わたしは茜の家に入る。
「……お邪魔します。」
って言っても誰もいないか。
茜の親はほとんど家にいない。
両親共働きで兄弟もいないから
茜は小さい頃から一人ぼっちだった。
だから
寂しさを少しでも
まぎらわしたいから
グレたんじゃないかな?
とわたしは思う。
階段を上がって
茜の部屋のドアを開けた。
ガチャ…
「!!!!!!!!!」