君じゃないとダメなんだ
「はいはい。
早く片付けしよ!!」
あたしは茜の遠回しな
のろけはさておき
散らかっている服を
ハンガーにかけ始める。
「祥子は悠くんとどうなわけ?」
ドキィーッ!!
わたしの動きは
一旦止まった。
「え?なんかあったの??」
茜が興味津々に聞いてくる。
「別に…」
わたしだってわかんない。
好きとかわかんないもん。
悠のこと考えたら
胸が
キューッてなる。
悠へのこの気持ちが
わかんなくなってから
悠と1週間くらい
連絡をとってない。
悠からも
メールは来ない。
「わかんない??
何が何が何が!?!?」
茜の大きな声にハッとする。