君じゃないとダメなんだ


クラスが隣なだけに

廊下でばったり会うし

体育も一緒だし。


悠を見るたび
くしゃって笑う顔を見た。

あれを見ると


…安心した。



うそ。



わたしのことなんて

…忘れたんだな。

って実感させられた。



そんなことを考えると

胸が苦しくなって

涙がこぼれた。





泣くたび茜に慰められて

また泣いた。



泣き腫らしたせいで

目がほとんど開かなく
なった日もあった。








自分から言い出したくせに

欠片まみれだった…


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