君じゃないとダメなんだ
「祥子、次移動じゃんね?」
「うん。行こっか」
わたしは悠に
汚い自分を見せたくなくて
見せて悠が笑わなくなったら
どうしようって思って別れた。
でも
それは間違ってたんだな
って想った。
それって
悠がモテるから
それを見てわたしを
悲しませたくないから
別れるっていうくらい
バカげていることに。
どんな自分も
さらけ出さないと
いけないのに…
てか
さらけ出したいのに…
わたしはそれから逃げた。
逃げたくせに
もっかい戻りましょう
なんて言えるわけない。
だから
決めたんだ。