君じゃないとダメなんだ
「やけにご機嫌じゃん?
俺のメール読んだ?」
…アキラ。
そういや…
放課後くるって
メール来てた気もする。
「何しに来たわけ?」
急に声のトーンも
気分も下がった。
「心配だから来たんだよ。
これ、やるよ」
パシッ
「ちょっ!危ないじゃん!!
何よ、これ…」
投げて来たのは
テディベアのぬいぐるみ。
「お前そーゆーの、
好きだったろ?」
ドキッ
「あ…うん」
よく憶えてるね。
付き合ってた頃に
テディベアを可愛い
って言ってたのに。
でも…
「何で…これ?」
「ぁあ、寂しがると思って」
アキラはそう言って
わたしのベッドに座った。
「ちょっと!」
「いいじゃん。別れたんだろ?」
…そうゆう問題じゃない
…わけでもないけど。
「勘違いされちゃうじゃん。
あんたも彼女いるのに!」
「…いねーよ。
お前しか見てねぇよ。」