君じゃないとダメなんだ
*三人×三角関係
ドアの前に立っている人を見て
自分の目を疑った。
視線が合って…
そらすこともできない。
空気を壊すように
アキラが舌打ちをした。
「何しに来たんだよ?」
「お前に関係ないわ」
久しぶりに聞いた関西弁。
声を聞いただけで
なんだか涙が出そうになった。
「悠…」
やばっ…
名前…呼んじゃった。
どうしよっ…
視線を下に下ろすわたし。
「祥子、大丈夫か?」
頭をポンポンと触られる。
えっ?
何の大丈夫??
頭に?が飛びまくった。
すると悠は
「怪我!」
って言って…
あのくしゃっとした笑顔で
わたしを見てくれた。
ドキンッ
「あ…怪我か。
うんっ。大丈夫だよ?」
平常心を装いながら
心臓の高まりは最高潮。
この感じも久しぶり。
付き合ってた頃と変わんない。