君じゃないとダメなんだ
そんなことを考えていると
悠がわたしの肩を
ポンと叩いた。
「おはよう♪」
「悠!おはよー♪」
悠は部活してるから
一緒に帰ったりは
あんまり出来ない。
だから
こういう風に
会えるのは
超嬉しい。
「ん。」
悠は自分の手を差し出す。
「はい。」
悠の手のひらに
自分の手のひらを
合わせる。
こうやって
手を繋いで歩くのも
悠は慣れたみたい。
わたしは
超ドキドキなのに!
「どうかしたん?」
悠はわたしの顔を
覗きこむ。
「なっ何もないよ!」
ボッと顔が赤くなる。
慌てて下を向くわたし。
ダメダメ!
ホントにかっこよすぎて
照れちゃうんだよ…
「ホンマ可愛いやつやな。」
「なっ…!!」
最近悠は平気で
こんなことを言う。
どんだけわたしの心臓を
ドキドキさせたら
気が済むんだろう…