君じゃないとダメなんだ
「えっ!?どしたん?」
悠はわたしの顔
をのぞきこむ。
「なっ何にもないから!」
わたしは
バッと両手で赤い顔
を覆い隠しうずくまる。
「いや、あるやろ」
「ないない!」
「ないなら顔隠さん!!」
悠はわたしの体を
起こさせようと
片腕を乱暴に引っ張る。
わたしは必死にそれを拒む。
こんな赤い顔
見せたら絶対やばい!!
絶対にばれるじゃん!!
わたしのこんな姿に
困り果てている悠。
「ちょ〜…こっち向いてや…」