君じゃないとダメなんだ

ヒュ〜…パンパンパン!!!


「きゃっ!」


わたしは
びっくりして両手を離す。

視界が明るくなって

空を見上げる。


ヒュ〜…ドンドンドン!!!


赤色や橙色や色んな色

が空で飛び交う。



「花火や…」

悠はボソッと呟いて

空を見つめる。



「初めて見た…」

わたしがそう呟くと

「えっ!?
本間にゆうてるん!?」


びっくりした顔で
悠はわたしを見る。


わっ!ヤバい…


と思った頃には手遅れで

二人の視線が重なりあう。

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