君じゃないとダメなんだ
わたしは両手で
また顔を隠そうとする。
……でも
それも手遅れで。
わたしの両腕は
悠につかまれた。
ドキドキドキドキドキ…
沈黙の中
わたしの心臓は
飛び出ちゃいそうな
くらいバクバクしてる。
わたしは顔だけを
うつむかせる。
「…こっち向いてや?」
悠は低い小さな声で言う。
わたしは恥ずかしながら
悠の顔を見た。
えっ???
………悠の顔が
赤い。
何で??
「……悠
恥ずかしいの?」
「そらな」
悠は目線を反らし言った。
みるみる内に
赤くなる悠の顔。
悠の気持ち
知りたいよ…
悠…伝えたいよ。