君じゃないとダメなんだ



♪プルルルル プルルルル プルルルル♪

朝から
鳴り響く携帯。


手探りで携帯を探す。


♪プルルルル プルルルル プルルルル♪

うるさいな〜っ…

朝っぱらから誰だろう…


やっと見つけた携帯。

誰からかも確認しないで

目も開かないまま
電話に出る。


「もしもしぃ?」

寝ぼけた声のわたし。


「祥子〜〜〜〜っ!!」

キーンッ……


心臓が止まるかぐらい
の大きな声。

びっくりして目が覚める。

こんなうるさい声は

1人しかいない。


「茜…マジ
耳超痛い。

何?」

少し怒り口調で答えた。



「連絡入れろ
っつったじゃん?」



………………。

すっかり忘れてた。

「超心配したんだけど!!

昨日超連絡したのに
全然繋がんないし!!」


「マジで?ごめん…。」

…茜に
超心配かけちゃった。

申し訳なくて何回も謝る。


「繋がったから
全然いいし♪

てかてか

悠くんとどうなった?」


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