君じゃないとダメなんだ

*茜×不安





―3日後


「…祥子、話したい」


朝早く

茜から連絡がきて
近くの喫茶店で
会うことになった。




「祥子、ごめんっ…」



泣き腫らした茜の顔。



電話のとき
声が少し震えてた。


心配かけたくないから

無理して
こられてたのかな……


「どしたの?大ちゃん?

とりあえず
目冷やさなくちゃ。」

わたしは茜に
冷えたおしぼりを渡した。


「うん。…ごめっ…」


涙が溢れ出す茜。

「ちょっ!大丈夫!?」

わたしは
茜の頭を撫でながら

茜の涙の理由
を考えていた。



最近

大ちゃんと
連絡があんまり
とれなくなってたらしい。

“もしかしたら

他の人と浮気してるかも”

と、よく言ってた茜。


超心配してたけど

【大丈夫だって】

とか

【信じてあげないと】

とか

ありきたりな
フォローしか
できなかった。


何分か経って

茜は落ち着いた。


茜は水を一口飲んだ。


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