君じゃないとダメなんだ
「バカじゃねーの?(笑)」
いつものバカにした
言い方で
わたしを見る茜。
あれれ?
いつもの茜に戻った……????
「…バカじゃないし。」
小さめの声で答えるわたし。
「……マジそーじゃん!
勝手に見て勝手に切れて
嫌いは……ないわな(笑)」
笑って上を見てから
真剣な顔でわたしを見た。
「…早く会わないと。
……祥子、行ってくるわ」
ガタッ
椅子から立ち上がる茜。
「うん!!」
わたしは
相づちをうって
茜を見送った。