君じゃないとダメなんだ


まぁ…
なんてありきたり(笑)


茜は
バカにしたような笑いを

必死にこらえている。


「テレビっ?そうなんや〜…」

「うんっ。」




「「………………。」」


えっ、沈黙?

何話したらいいの!?


えーっと、えーっと〜…


ピーン!

わたしは、あっ!と思って

「悠、何で電話したの?」

「ん?別に何もないでぇ?」


うわっ!

超〜返事しにくいじゃんっ…


「そなんだ…」


「「………………。」」


やっぱり悠はわかんない。

今なにを考えてるの?






悠………不安が募るよ。


悠はわたしのどこを好きになった?


悠はわたしの何に惹かれた?



わたしは“悠”がわかんないよ。


でも“悠”が好きだよ。


それだけはホントだよ……。


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