君じゃないとダメなんだ
「ごめんっ!
待たせてもたやんな!?」
来た瞬間謝りだす悠。
…わたしが勝手に待ってたのに。
絶対悠は
人のせいにはしない人だろうな。
てか、悠急いできた?
「全然っ!わたしが
勝手に待ってたから…。
てか
髪の毛と汗が…。」
「えっ?
朝、部活やったからかな?」
髪の毛を触る悠。
汗いっぱいかいてる悠。
髪の毛もグシャグシャになってる。
わたしは髪の毛を整えて
あげようと悠の髪に触れる。
「うわっ!超猫っ毛!」
あまりにも
柔らかい髪にびっくりする。
悠は恥ずかしそうに
“やめてやっ//”
と言ってうつむいた。
きゅんっ
ほら
またわたしの心臓が
きゅんきゅんする。
悠の意外な一面。
見た目はちょっといかつくて
髪の毛もけして短髪じゃなくて
キャラメルブラウンに染めてるし
これで野球部なんて
ある意味すごい。
いかついから性格も怖そう
って思ってたけど
照れ屋だし
恥ずかしがり屋だし
超がつくほど優しい
ホント、ギャップだよね。