君じゃないとダメなんだ

「きゃっ!」


びっくりして
声を出すわたし。

視線の先には……


「ごめんっ…
つい見っけたから…

追いかけてもた…ゴホッ」

悠…………!!


きゅーんと
また愛しさが込み上げる。


しかも長袖ブラウス姿
初めて見たんだけど…!!


かっこよくて見とれた。


「祥子??」


茜も悠も応答のない
わたしの顔を見る。

あっ、やばっ……!

「ごめっ…。

つい見とれちゃって…。」


真っ赤な顔で

正直なわたしの口。


もぉっ!!
絶対冷やかされるじゃん…!!


恥ずかしくて
下を向くわたし。


「………。」


黙り込む茜と悠。


えっ??何っ??


恐る恐る顔を上げる。


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