俺様プリンセス【BL】
「恭介、お前帰れ」
「は!?」
思わず大きな声を出した俺の口を、ヒメの手が封じる。
「声がでかい! とにかく、今すぐに帰れ!!」
呼びつけられたり、告白紛いなこと言われたり、帰れって言われたり……。
一方的過ぎる言葉に納得できなくて、口を塞ぐヒメの手を退かそうとした。
けど、出来なかった。
ヒメが、あんまりに真剣な顔をしているから。
「……分かったよ。ちゃんと、帰ってこいよな」
だから俺は、そう言うしかなくて。
全然納得なんて出来てないけど、ここはヒメの言う通りにするのが良いのだろう。
聞きたいことも全然聞けなくて、言いたいことも全然言えてないけど。
ヒメが「早く」って急かすから。
全てを心に押し込んで、俺は走り出した。
「は!?」
思わず大きな声を出した俺の口を、ヒメの手が封じる。
「声がでかい! とにかく、今すぐに帰れ!!」
呼びつけられたり、告白紛いなこと言われたり、帰れって言われたり……。
一方的過ぎる言葉に納得できなくて、口を塞ぐヒメの手を退かそうとした。
けど、出来なかった。
ヒメが、あんまりに真剣な顔をしているから。
「……分かったよ。ちゃんと、帰ってこいよな」
だから俺は、そう言うしかなくて。
全然納得なんて出来てないけど、ここはヒメの言う通りにするのが良いのだろう。
聞きたいことも全然聞けなくて、言いたいことも全然言えてないけど。
ヒメが「早く」って急かすから。
全てを心に押し込んで、俺は走り出した。