俺様プリンセス【BL】
「俺のことは『ヒメ』って呼べ」
「はぁ!?」
なんだそれ。
無茶苦茶じゃねーかよ!
「あー…、偽名か何かだと思ってんだろ」
「当たり前だ。男に『ヒメ』なんて名前付ける素っ頓狂な親がどこにいる」
「『ヒメ』は名字の方だ。『姫野』だから『ヒメ』おかしくないだろ」
「じゃあ、下の名前は?」
「知りたいか?」
いざそういわれると、知りたいような知りたくないような…。
なんせこの顔だ。
このパッチリ睫毛に二重瞼の綺麗な顔と不釣り合いな『×太郎』とか『×之助』とかいう、日本男児的な名前が本名ならば聞きたくない……かもしれない。
本人がすぐに言わないあたり、きっとその路線なんだろう。
「お前、絶対聞き返すぜ」
ニヤニヤしながら、彼は口を開いた。
「はぁ!?」
なんだそれ。
無茶苦茶じゃねーかよ!
「あー…、偽名か何かだと思ってんだろ」
「当たり前だ。男に『ヒメ』なんて名前付ける素っ頓狂な親がどこにいる」
「『ヒメ』は名字の方だ。『姫野』だから『ヒメ』おかしくないだろ」
「じゃあ、下の名前は?」
「知りたいか?」
いざそういわれると、知りたいような知りたくないような…。
なんせこの顔だ。
このパッチリ睫毛に二重瞼の綺麗な顔と不釣り合いな『×太郎』とか『×之助』とかいう、日本男児的な名前が本名ならば聞きたくない……かもしれない。
本人がすぐに言わないあたり、きっとその路線なんだろう。
「お前、絶対聞き返すぜ」
ニヤニヤしながら、彼は口を開いた。