俺様プリンセス【BL】
「コーヒー淹れるから、座ってろよ」
フィルターに二人分のレギュラーコーヒーを入れて、二人分のカップを用意する。
もう少しで湯が沸く。
ガスコンロの前に立ったとき。
ヒメが後ろから抱きついてきた。
「座ってろって言っただろ」
ピー、と鳴るやかんのふたを開けて、火を止める。
抱きつかれたままだと動きにくくて、腹の前で交差する細い腕を掴んだ。
「恭介……」
「なに?」
「……ただいま」
「ああ。おかえり」
するりと腕を解いたヒメは、俺のベッドに寄り掛かるようにして座った。
テーブルにコーヒーを置いて脇に座ろうとしたら、自分の隣に来い、とばかりにヒメが床を叩く。
座布団を引きずって指定されたそこに座ると、ヒメが身体ごと俺の方を向いた。
膝をつき合わせるってのは、まさにこのことだ。
テーブルを引き寄せた俺は、まずコーヒーを一口飲む。
その間ずっと、ヒメは俺を凝視していて、俺がカップを置くと更に近付いてきた。
膝と膝がぶつかる。
そんなに寄ってこなくてもいいだろうに。
フィルターに二人分のレギュラーコーヒーを入れて、二人分のカップを用意する。
もう少しで湯が沸く。
ガスコンロの前に立ったとき。
ヒメが後ろから抱きついてきた。
「座ってろって言っただろ」
ピー、と鳴るやかんのふたを開けて、火を止める。
抱きつかれたままだと動きにくくて、腹の前で交差する細い腕を掴んだ。
「恭介……」
「なに?」
「……ただいま」
「ああ。おかえり」
するりと腕を解いたヒメは、俺のベッドに寄り掛かるようにして座った。
テーブルにコーヒーを置いて脇に座ろうとしたら、自分の隣に来い、とばかりにヒメが床を叩く。
座布団を引きずって指定されたそこに座ると、ヒメが身体ごと俺の方を向いた。
膝をつき合わせるってのは、まさにこのことだ。
テーブルを引き寄せた俺は、まずコーヒーを一口飲む。
その間ずっと、ヒメは俺を凝視していて、俺がカップを置くと更に近付いてきた。
膝と膝がぶつかる。
そんなに寄ってこなくてもいいだろうに。