俺様プリンセス【BL】
なんなんだ、今のは。
無駄に脈打つ心臓が、煩い。
寝癖のついた頭を掻きながら、俺は、溜息を一つ。
静かになった部屋の中で伸びをして、起き上がった。
ペタペタと廊下を歩いて、閉ざされた扉をノックする。
「ヒメ?」
「今は開けんな!」
一体、どういうつもりなんだろうか。
この身勝手さは、女の子よりタチが悪いんじゃないか?
「ヒメ、俺バイトあるからもう少ししたら出掛けるけど、お前鍵どうした?」
そう。
昨日、ヒメが帰ってきた時、アイツは鍵を持ってないって言っていた。
まさか、失くしてないだろうな。
「……多分、陣が持ってる」
多分、って、かなり怪しい。
無駄に脈打つ心臓が、煩い。
寝癖のついた頭を掻きながら、俺は、溜息を一つ。
静かになった部屋の中で伸びをして、起き上がった。
ペタペタと廊下を歩いて、閉ざされた扉をノックする。
「ヒメ?」
「今は開けんな!」
一体、どういうつもりなんだろうか。
この身勝手さは、女の子よりタチが悪いんじゃないか?
「ヒメ、俺バイトあるからもう少ししたら出掛けるけど、お前鍵どうした?」
そう。
昨日、ヒメが帰ってきた時、アイツは鍵を持ってないって言っていた。
まさか、失くしてないだろうな。
「……多分、陣が持ってる」
多分、って、かなり怪しい。