俺様プリンセス【BL】
カバンを引き寄せて取り出したのは小さな茶色い包み。
1週間だろうとなんだろうと、人と暮らすに最低限必要と思われるソレをテーブルの上に置く。
同時に、玄関の戸が開く音がした。
「おまたせー。そろそろ寝るか? 俺、どこで寝たらいい? 一緒のベッドでも構わねーけど」
「嫌だ!」
男と寝るなんてもう御免だ!
いくら狭くたって俺のアパートは2Kなんだ。
気合いで片付ければどうにか人1人分寝れるスペースは用意出来たんだ。
棄てずにとっておいた布団だけど無いよりはマシだろうし、ちゃんと天日干ししてやったんだからいいだろ。