俺様プリンセス【BL】
ふと目に入ったデジタル時計は18:20を表示している。
そろそろ行かなきゃヤバい。
バッグを肩に引っ掛けるのと同時に「そういえば」と先輩が何気なく聞いてきた。
「姫チャンと一緒に居た男の子とも仲良くしてんの?」
一緒に居た、男の子?
そうだ、バーで会ったのはヒメだけじゃないんだ。
「ひょろっこい短髪のが居たじゃん。なんだ、それも憶えてないのか?」
「もうサッパリ」
この後別のバイトなんで。
俺はそう言って先輩と別れた。
人通りの多い駅前の道を、俺は走ってレストランに向かう。
でもその間、考えていたのはあの日のこと。
別にヒメを疑ってるとかじゃないけど、自分が忘れているだけに色んなことが気になる。
それに、女だと間違えて声を掛けたんだったとしても、ヒメには連れが居た。
きっと、女じゃないって話題になるだろうし、インパクトある話題だから憶えていてもいい様な。
でもな……俺が既にそのこと忘れてるし。
きっと、いい感じに酒の肴になってどうでもよくなっちゃったんだろう。
酒って、怖い。
そろそろ行かなきゃヤバい。
バッグを肩に引っ掛けるのと同時に「そういえば」と先輩が何気なく聞いてきた。
「姫チャンと一緒に居た男の子とも仲良くしてんの?」
一緒に居た、男の子?
そうだ、バーで会ったのはヒメだけじゃないんだ。
「ひょろっこい短髪のが居たじゃん。なんだ、それも憶えてないのか?」
「もうサッパリ」
この後別のバイトなんで。
俺はそう言って先輩と別れた。
人通りの多い駅前の道を、俺は走ってレストランに向かう。
でもその間、考えていたのはあの日のこと。
別にヒメを疑ってるとかじゃないけど、自分が忘れているだけに色んなことが気になる。
それに、女だと間違えて声を掛けたんだったとしても、ヒメには連れが居た。
きっと、女じゃないって話題になるだろうし、インパクトある話題だから憶えていてもいい様な。
でもな……俺が既にそのこと忘れてるし。
きっと、いい感じに酒の肴になってどうでもよくなっちゃったんだろう。
酒って、怖い。