俺様プリンセス【BL】
友達とバンドを組んでいた陣くんは、ライブハウスのイベントでヒメが歌う姿を見た。
その瞬間に引き込まれて、ヒメのバンドが出演する時は欠かさず見に行った。
その数ヵ月後、ヒメのバンドは解散。
新しいメンバーを募集していた。
時期を同じくして陣くんのバンドも解散。
ダメもとでメンバーに会いに行った後、目出度くヒメたちのバンドにベースとして加入することになった。
運命だと思ったんです、と嬉しそうに笑う陣くんだけど、どこか淋し気なのはどうしてだろう。
「ヒメノは、歌唱力もなんですけど、表現力が凄いんです。あと、感情移入しすぎて、バラード歌うと泣いちゃったりとか」
――泣く?
その言葉に、俺は思わず口に出してしまった。
「ヒメ、泣いてた」
俺の呟きに、陣くんが「えっ!?」と驚きの声を上げる。
その瞬間に引き込まれて、ヒメのバンドが出演する時は欠かさず見に行った。
その数ヵ月後、ヒメのバンドは解散。
新しいメンバーを募集していた。
時期を同じくして陣くんのバンドも解散。
ダメもとでメンバーに会いに行った後、目出度くヒメたちのバンドにベースとして加入することになった。
運命だと思ったんです、と嬉しそうに笑う陣くんだけど、どこか淋し気なのはどうしてだろう。
「ヒメノは、歌唱力もなんですけど、表現力が凄いんです。あと、感情移入しすぎて、バラード歌うと泣いちゃったりとか」
――泣く?
その言葉に、俺は思わず口に出してしまった。
「ヒメ、泣いてた」
俺の呟きに、陣くんが「えっ!?」と驚きの声を上げる。