俺様プリンセス【BL】
 低過ぎず、高過ぎず。

 でも、俺よりは高い声。

 でも、男だ。

 やっぱり男だった!!


「お、おはよう、ございます……」


 取り敢えず、声を掛けてみる。

 目をあけた彼は、思ってた通りの美人で。

 これが女の子だったらどんなに嬉しかったことか!

 つか、こんだけ女っぽいってことは……オカマ、とかじゃないだろうな。


「――……っだー……、頭痛ェ…」


 この口調、オカマってことは無さそうだ。

 ごろりと俯せになって、彼は頭を抱えてから俺を見上げてくる。

< 8 / 151 >

この作品をシェア

pagetop