俺様プリンセス【BL】
 キッチンに戻った俺は、ヒメの分のパスタを温め直して、自分の分のトーストを焼く。

 昼食の準備を終えて、ヒメに声を掛けた。


「昼飯の用意したけど、食べるか?」


 どうせまた無視されるんだろうな、って思っていたら、あっけなく扉は開かれてヒメが出てきた。


「なんだよ」


 思わずじっと見てしまった俺を、ヒメが睨む。


「……いや、何でもない」


 ぎこちない態度を取ってしまう俺は、ヒメの目にどんな風に映っているんだろう。

 先に歩いていくヒメの後に着いて、リビングに戻る。

 ヒメがテーブルの前に座るのを見届けて、インスタントだけど、スープを用意した。
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