大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「この島には砂漠しかないの？」
僕は聞いてみた。
「まあね。自然も湖もないところだからね。水はちゃんとあるの。山から溜った水をダムの場所までにきれいにする浄水場。そこできれいにして水を飲んでいるの。」
リームさんが行ってくれた。僕はキョトンとしていた。水が山から運んでいるなんて、想像もつかないほど驚いた。
「じゃあ、雨が降らなかったらどうなるの？」
僕はリームさんに再び聞いてみた。
「雨が降らなかったら、飲み水も生活に必要な水もない。だから雨(あま)ごいを大地の神殿に祭っているの。雨が降りますようにってね。」
なるほど。大地の神殿には【雨ごい】が祭っている。つまりそれを蹴(け)ったり、破壊しようとしたら罰が起きるみたいだ。
だって神様みたいな存在だから。
するとおじさんは大地の神殿について語ってくれた。
「それもあるがな、実は他にもあるんじゃ、大地の神殿に。」
僕はおじさんに
「なんですか？」
と言ったけど、リームさんと同時に言った。
「そこの神殿には雨ごいの近くにお宝があるって噂があったらしい。」
僕とリームさんは驚いて言おうとしたら、村長とビートズさんが同時に目の前に出て
「お宝！」