大陸の冒険 アダナレロと天空の島
「いい加減にやめて!もう二人は大人でしょ。子どもじゃないんだから!」
とリームさんが説教をする。僕以外は子供だ。リームさんは僕より二歳年上、ビートズさんは村長によればリームさんと同い年らしい。村長とおじさんは六十代らしいけど詳しくは教えてはくれなかった。
でも僕は気にしなかった。年よりの年を聞くと傷付く人もいてもおかしくはない。人の事を気遣ったのだ。
「ごめん。俺…どうにかしてた。」
とビートズさんが謝る。村長は頭を下げるだけだった。
「いや、謝られても困るんだけど。」
と慌てながらリームさんは言った。
「謝らせたのはリームさん、君自信だよ。」
と、僕は言い返した。するとリームさんの顔が真っ赤になり、汗もかいてきた。よっぽど今の言葉が恥ずかしかったのだろう。一瞬で真っ赤になったのは、人間誰にもあること。その代わり他の人に分かってしまうのが困るけど。
「開けるね。」
僕は大地の神殿の扉を開けた。するとものすごく真っ白い壁が外からの光を反射する。窓ガラスにはカラフルな色が組み合わさり、光をその色に変えてしまう。
「この神殿、大地の島らしくないね。」
と僕は言った。するとリームさんはこう言った。
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