大陸の冒険 アダナレロと天空の島
顔だった。
「今日は終りにする?」
僕はみんなの事を心配していた。
「そうじゃな、ゆっくりと休養も必要じゃ。みんな宝は持っていこう。」
村長は提案した。
「うん。」
みんな賛成した。当然僕も賛成した。
だって目的は天空の島に行って願いのカギを大国軍団より前に使うことだから。
「次はどこへ行けばいいんだっけ?」
僕は言った。
「デゴル山だよ。」
リームさんが答えてくれた。
「確か一番低い山らしいよ。ね、村長。」
「ああ、そうじゃな。その代わり坂道が急でキツイうわさじゃ。」
急な坂道。そういえば最近坂道を渡ったこともないし、見たこともない。この世界の坂道は以外と変わっていたりして。
なんてちょっと興味が出てきた。

次の日僕たちはデゴル山に向かって歩いていた。
本当に木や川や花、何にもない所。あるのはやっぱり砂漠。道も砂漠の上を歩いているみたい。
砂が歩けば歩くほど崩れていく。それに蒸し暑い。気温も三十度以上軽く越えている。
暑い。
って言ってもみんなは
言っちゃダメ!
と言うばかり。汗もダクダクで水もないからもうヘトヘト。
「本当に水はないんだね。」
「本当よ。誰か木を植えないの?」
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