大陸の冒険 アダナレロと天空の島
「人間は、悪いことをすれば隠してしまう。だから重要な事も分からなくて、日にちが長く経った日に発表される。だから今頃?なんて声が上がってくるのよ。」
「リームさんも人間の世界は分かるの?」
僕は聞いた。
「全部じゃないけと、少しのこと。特に地球の事。かな。」
そういえば一番忙しかった二〇四〇年。温暖化と劇的な猛暑でヤバかった。クーラーを使っても外はどんどん暑くなるばかり、中にいても、クーラーの温度を下げなきゃいけない。でも下げてしまえば温暖化は進む。嫌な二択選択をやらされた一年だった。
「辛いよね、温暖化の前ぶれみたいなの。」
「前ぶれ…。」
「地球の事で温暖化はどんな感じ?」
「うーん、予測らしいけど確か石油は残り二〇年って予測が立っている。」
「やっぱり。」
するとこの話にビートズさんが
「何?地球の話?」
「そうだけど、ビートズさんは何か?」
僕はビートズさんに聞いた。
「なんか温暖化、止まらないんだってな。」
「そこまで情報を掴(つか)んでいたの?」
僕は驚いた。ここまで広がっていたから。
「だってこの世界と地球は本でつながっているからさ。情報は丸分かりって訳。」
なるほど、あの
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