大陸の冒険 アダナレロと天空の島
扉を開ける音が聞こえた。誰だろうと見るとリームさんとお父さんだった。
「おはよ。」
リームさんが言った。
「めずらしいな、早起きか?」
お父さんは僕が早起きしたことなんて見たことは一度もないから驚いていた。
僕もお父さんに言えなかった。だってお父さんは亡くなっている事になっているから。
「そしたら、船に乗せる買い出しをしないとな。」
ビートズさんもいつの間にか起きていた。それに今までの話も聞いていたらしい。
「買い出し?」
僕は尋ねる。
「ああ。これから長旅だぜ。食糧もあれば野宿だって出来るから、いちいち街なんかに寄らなくて済むからな。」
「その言い方はなんか失礼だよ。」
僕はビートズさんに注意をした。するとビートズさんが
「そうだな。でもさお金はもうほとんど残っていなあんだぜ。節約だって大切なことなんだ。」
「節約?」
僕は疑問に思った。なぜ節約が大切なんて思わなかった。だけど
「節約は地球の未来も変えてしまうような重大な異なんだ。野菜や魚も好き嫌いもいけない。」
「どうして?」
「嫌いな食べ物はどうなる?」
「え?うーんと…。」
「生ゴミになっちゃうだろう。」
「あ!」
僕はようやく
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