大陸の冒険 アダナレロと天空の島
―――夜。
月が雲に隠れて明るくなくなった頃。
「暗くなった。これで四日目の夜。お母さんどうしてるかな?騒がしくなっていないかな?心配していないかな?」
僕はまた心配になった。心に思うことは、誰にでも出来る。だけど、それを人に言うのは恥ずかしく、言いにくく、難しいのだ。

―――――
「今度こそ、大国軍団の本拠地に行くのじゃ。」
村長は張り切る。
「はいはい。」
それに対してリームさんは冷たく会話する。
「どうしたの?セイミさん。」
セイミさんは立ち止まっていた。
頭を少し下げて考えているように。
「セイミさんも行こう!」
と明るく言うリームさん。
「え。」
「そうだよ。行こうよ。君のおかげで電竜の事が分かったし。」
僕も言った。
「そうだぜ。行こう!一緒にさ。」
ビートズさんも言った。
「みんな優しいからね。」
お父さんも言った。
「ありがとう。実は私も旅に行きたかったの。」
と、言うことでセイミさんも一緒に冒険することにした。
船に乗りながら、風に当たりながら、みんなで大国軍団の本拠地に行く事にした。
これから何も起こらないといいけど。
(※これで二回目。)
この前も言った気がする。
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