大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「成男って奴は何を企(たくら)んでいるのかな？」
セイミさんが言った。
「もしかしたら、電竜を？」
僕は言った。
「その可能性は大きい。大国軍団だってその伝説は知っているしさ。でも、復活させる呪文か何かを知っているのか？」
するとセイミさんが何か考え込んだ。何かを思い出したようで、
「もしかしたら、闇の図書館！あそこなら電竜について昔の人々が描(か)いたって話を聞いたわ。」
セイミさんが言った。
「じゃが、その闇の図書館に行くには『自然の島』に行かなくてはならないのじゃ。」
と、村長が言った。
「まだあるの？行かなきゃいけない島！」
「自然の島はどんな所？」
僕は村長に聞いてみた。
「ジャングルじゃ。巨大な熱帯雨林。人間に害な虫や、危険な生物。見たこともない気持悪いもの。心して行かないと通過できない島なのじゃ。」
村長が言った。するとリームさんが
「つまり、図書館への最後の難関(なんかん)ね。」

「ところで、仁志君どうする？」
僕は言った。
「行くとこないなら一緒に冒険しよう！」
リームさんが言った。
そのあとビートズさんが
「いいな！それ！」
嬉しそうな言い方で言った。
「え。」