大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「木だ！」
僕は叫んだ。
「木？木がどうかしたの？」
セイミさんが言った。
「木は害となる二酸化炭素を酸素にして空気を綺麗(きれい)にしてくれるんだ。」
僕は言った。
「初めて聞いた。」
セイミさんが初めて聞いた感じに答えたが、違ったみたいだ。
「セイミ。あなたも知ってるはずでしょ。知らないのはあの住民だけなの。」
リームさんが言った。
するとビートズさんが
「あいつらは、貧しい暮らしをしていたんだ。だから金も全くって言ってもおかしくはなかったんだ。でも、お金がなかったら畑に必要な肥料も買えないだろう。」
「確かに。買えない。」
僕は言った。
「だから、木を燃やしてその灰を土と混ぜて肥料変わりにするんだ。そうすれば木は栄養をたくさん蓄えているから、数回は繰り返し使えるんだ。でも４回位は駄目かもな。」
「どうして？」
僕は質問をした。
「水を畑にまかないの。栄養だけで畑に植えた植物は育つんだって。」
セイミさんが言った。
すると村長が
「自然の島は貧しい人しかいない。だから、巨大なサソリが済めるようになったんじゃ。つまり、人間のせいって事じゃ。」
村長はそう言った。