大陸の冒険 アダナレロと天空の島
「えっ!まだ戦う準備すらしてないのに?」
リームさんが言った。
「もう、今のうちに誘き出しておいた。」
ガタナさんが言った。
ガタナさんはきっと僕が考えている間に何かをしたんだと思う。
すると、こっそり、
「実は、村長魔物が好きな香りのバスマを風で泳がせたんだ。」
と、ビートズさんが言った。魔物が好きな香りなんてあるんだ。しかもバスマ。一体どんな香りなんだろう。
「本当に来た!!」
セイミさんが言った。
「戦わなきゃいけないな。」
お父さんも言った。
お父さんはどんな武器を使うのかな?
「お父さんはどんな武器を使うの?」
僕はお父さんに聞いた。
「それは、‥‥補助札。」
「補助札?」
「見方の能力を少しあげたり、体力を回復してあげたり、いろんな効果を見方に援助してあげるんだ。」
「なるほど!」
「さっ、久し振りだから体がなまっているけど、行くよ!」
リームさんが声をかけた。
「うん。」
僕は返事をし、札を取り出す。
すると、一枚だけ、見覚えのない札が入っていた。
【バイルコード】と書かれていた。数字記号がちょうど真ん中に描かれている。
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