大陸の冒険 アダナレロと天空の島
第9章 闇の図書館と虹の過酷(かこく)道(ロード)
闇の図書館に来た。
ここに様々な事がある。
本当の事が。きっと。
思ったよりも大きく、たくさんの本がありそう。
「ボトンドは知ってた。僕がこの世界に来ていること。」
僕は言った。
「今のうちに、調べましょう。きっとこの闇の図書館に手掛りがあるばず。」
セイミさんが言った。
僕たちは調べられるところだけ、調べることにした。
本は古い物が多く、埃(ほこり)が舞っていた。指で触れば跡がハッキリと映る。そんな中、僕はある黒い本を見つけた。
「なんだろう?この黒い本。」
この黒い本には何にも書かれていない気がしたけど、表紙だけだった。
開いてみると、昔の歴史が書かれていた。
「これって、僕に関係があるのかな?」
僕はゆっくりと声に出して見る事にした。
「アダナレロ。それは昔古代の人達が考え出した呪文だった。人々は天空の島には危険な怪物が潜んでいると考えられていた。」
本の絵には恐竜みたいな古代人が書いたと思われる画が描かれていた。僕は天空の島は昔の人たちは、きっと怪物を消したくて願いのカギを発明したんだと解釈した。
「でも、何で古代と現代はこんなにも食い違うんだろう。昔は平和な島だって。」
すると、僕の耳にある物音が。