大陸の冒険 アダナレロと天空の島
「どうしたんですか?ミスケさん。」
僕は急に黙り始めたミスケさんに戸惑った。
しかし、ゆっくりと話始めた。
「お父さんはこの世界に来た本当の理由は、交通事故をなかったことにするべく、ワシがガタナに頼んだんじゃ。博司を助けてこの世界に来てほしいと。」
僕は黙った。何を言えばいいのか分からなかった。急にお父さんのためだ。と、言われても困る。
「そうだったんですか。」
お父さんが言った。
「知らなかったの?お父さんが助かったって。」
僕は言った。
「ああ。まったく記憶にないんだ。」
お父さんが答える。するとそのままお父さんは言い続けた。
「お父さんは、自分でも交通事故で亡くなったとばかり思い続けていたから。」
「そうなんだ。でも、ミスケさんはどうして知っていたんですか?」
僕はミスケさんに言った。
「実は、交通事故になると、次にお母さんが車に引かれるという予言をもらったんだ。」
「誰から?」
僕は言う。
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