大陸の冒険 アダナレロと天空の島

「ただ来るのは、人からの不信感。」
「不信感？」
「そう。誰からも信用出来なくなるの。だってイジメをした人だから。それに、怒られるのはイジメた張本人。」
「まあ、そうだけど。」
「イジメはね世の中からは消えないかも知れない。でも、忘れないで。あなたは一人じゃない。家族や学校の先生。周りの優しい人などたくさんいる。その誰かに相談を出来る勇気があれば、きっと助けてくれる。」
「そうだよね。今でもイジメに合ってるけど、相談をすればいいんだよね。」
なんか気が楽になってきたのはなぜだろう。気持がなんかスーッと晴れていく感じになった。
「ところであなたのお父さんの話に戻るけど、何かあったの？」
「実はね、お父さんにまたあえて嬉しいって言ったら、なんか隠し事をしているような顔になったんだ。」
「それってどんな顔？普通隠し事をしている様子な顔って見たことないよ。」
「でも僕には分かった。悲しいとはひと味違う変わった表情だったって。」
「実の親子の力は物凄くすごいわね。」

「まだ起きていたのか？」
「あっ、村長！」
「もう寝ないか？明日は早いからなのぅ。」
「そうだった。明日は旅に出るんだもんね。」
「船を買っておいた。明日はすぐさま港のイーグルマンに行くぞ。」