大陸の冒険 アダナレロと天空の島
敵のことも考えていたお父さんは凄いと感心していた。
「あったわ!」
リームさんが叫ぶ。しかし目の前には透明な壁か立ち塞(ふさ)がっていた。
「なんだろう?この目の前の壁?」
「何かしら?……!これは前の落書きみたいな呪文方式!」
リームさんがそう言うと、何者かが僕らの目の前に現れた。
「そうだ!我々は大国軍団」
「大国軍団!!」
噂をすればやって来たのだ。
「今更何よ!私たちが弱いと思ってるの?」
リームさんは強気だ。きっと村長からの修行で強くなったって事を喋りそう。と言うよりも、必ず言うと思う。
「私たちは修行したのよ!あんた達なんか、やっつけちゃうのよ!」
「やっぱり…。」
僕は小さな声で言った。リームさんに気付かれないようにして。
「ほう、修行ねぇ。」
「言っとくけど俺達も修行したんだぜ!」
相手も修行してきたらしい。きっと僕達が修行しているんだと感ずいたのかもしれない、と。
「なんで?私たちが修行しているんだといつ分かったの?」
そう聞かれて大国軍団は黙りこむ。
「やっぱりね!ただの適当よ!」
「なんかリームさん。おかしくない?」
「そうだな。いつもの優しそうなリームさんじゃないな。」
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