大陸の冒険 アダナレロと天空の島

やっぱり村長は目立ちたいんだ。今まで頑張っていたけれどね。

―─―情報収集の街
─―カタロ―─

「ここがカタロか…。」
カタロには今までよりもたくさんの人々で賑わっている。巨大な噴水が街の中心にあったり、家のあちこちに旗が飾られてあったり、時計台かあったりなど賑やかでさらに過ごしやすい街だ。
「ホテルはどこにあるの？」
僕が言う。
「確かあの目の前のホテルじゃ。」
物凄くきれいで有名な人だけが泊まりそうな感じだ。
「料金はいくらなの？」
「確かじゃが5000リラじゃ。」
「5000！」
みんなで声を揃えた。でもお父さんは言ったのか言わなかったのかがちょっと気になる。
「大丈夫じゃ。別のホテルもあるから。」
「早く言ってよ！」
「すまん。すまん。皆があのホテルに夢中してたからじゃよ。」
それもそうだ。我を忘れてあのきれいなホテルだけにみとれていたのだから。
「じゃあその別のホテルはどこにあるの？」
村長は反対側を指差して
「あれじゃ。」
反対側のホテルは物凄く古く今にも崩れそうな雰囲気。
「あれに…泊まる…の？」
「なんかさっきのと物凄く逆な気がする。」
リームさんと僕がそんなことを言ったら村長は怒りだし