大陸の冒険 アダナレロと天空の島
小さな声で驚いた。
「村長!どこ行ってたの?」
リームさんが言う。
「皆に大国軍団が来ていたことを話していたんじゃ。」
「それなら先に教えてくださいよ。」
僕はそう言った。
「この事は重要じゃ。だからお前らには言わずに、先に住民に話して来たのじゃ。」
村長が説明していると、お父さんが観察をしてくれたおかげで
「大国軍団が動き出したぞ!」
大国軍団を見失わずに済んだのだ。
携帯ランプに明かりをともして進む。
「ねえ。何で美術館にこんなくらい洞窟があるんだろう?」
僕は皆に問掛けた。
「そうね?何でかしら?博司さんは?」
「そうだな…。もしかしたら大国軍団が秘密にしてる何かがありそうだよ。ね、村長?」
「うーん。」
村長は考え込んでいる。
「どうしたんですか?村長。」
僕は村長に聞いてみる。
「何かおかしい。」
「何が?」
三人で声を揃えて言い返した。
「変じゃないか?大国軍団は私たちにはあまり襲ってこない。」
「だから?」
また三人で声を揃えて言い返した。
「つまりじゃ、大国軍団が狙っているものがカギの他にあるとしたらどうじゃ?」
「カギの他の物?」
僕たちは考えてみた。当てはまりそうな物を
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