大陸の冒険 アダナレロと天空の島

かを観察すると。大国軍団が機械にパスワードを入力するとパソコンにいくつもの鍵穴が出現した。それを願いのカギとは違う青じゃなくて黄色のカギを次々と刺し込んでいく。
「たくさんの鍵穴にあんなにカギを刺し込んで…。一体何をしているの？」
僕は疑問に言った。
それからカギが消えて、『ガチャ』という音が聞こえた。
「何が起きるのかしら？」
リームさんが言ったとたんに、『ズドーン』と大きな音と共に大国軍団の後ろの扉が出現し、さらに周りの岩や土砂が崩れていく。
「みんな逃げようよ！」
僕は慌てて言った。けど皆は
「だめだ。大国軍団の後を追えなくなる。」
とお父さん。
「せっかくのチャンスだから見過ごすわけにはいかないわ！」
と強気なリームさんが言う。
でも村長は黙った。
「村長？」
「いや、この場所から離れた方が良さそうだ。」
と村長が言った。
「何で？せっかく大国軍団の後を追っているのに。」
リームさんが言う。
「実は…。あの『ズドーン』という音は、巨大ボムの制限時間のタイマーがセットされた音なんじゃ。」

あれからどのくらい黙っただろう。きっと数十分は経った気がする。シーンとした空気が漂った。